近年、フィリピン・セブ島での就職を選択する日本人が増加しています。英語環境での勤務、温暖な気候、そして日本より低い生活コストが主な魅力ですし、日本人の求人も多くありますが、実際にセブ島で働くことは想像以上にメリットとデメリットが混在しています。
本記事では、セブ島での就職を検討している方に向けて、現地での働き方、ビザ取得方法、メリット・デメリット、そして実際の生活について詳しく解説します。
セブ島で働くための基本情報
就労ビザの種類と取得方法
フィリピンで合法的に働くには、適切な就労ビザと労働許可証が必要です。前提条件として、ビザを取得する際にはフィリピン国内にある企業からの内定が必須になります。
| ビザ種別 |
説明 |
詳細 |
| 特別就労許可（SWP） |
移民局が発行する一時的な労働許可。以下のような短期業務が対象です |
・日本の本社からフィリピン支社への技術指導のための出向
・フィリピン企業への特定技術の教育・指導
・短期間の専門的な研修業務
・有効期限：最長6ヶ月 |
🌟9Gビザ（就労ビザ）
※AHGSもこのビザ |
フィリピンでの長期就労を目的に入国する外国人向けの標準的な就労ビザです。 |
・最も一般的な就労ビザ
・雇用主がスポンサーとなり申請をサポート
・有効期限：1〜3年（更新可能）
・取得期間：1〜3ヶ月程度
・別途、労働雇用省発行の「外国人雇用許可証（AEP）」が必須 |
| PEZAビザ（47A2） |
フィリピン投資委員会とフィリピン経済特区庁に登録されている企業で働く外国人向けです。 |
・経済特区（PEZA）登録企業での就労が対象
・IT-BPO企業など、特区に登録している企業が該当
・9Gビザより取得プロセスが簡略化されている場合がある |
| 9Dビザ（商用ビジネスビザ） |
日本とフィリピン間で取引をする企業に勤める人や、自ら投資・事業運営する人向けです。 |
・フィリピンで自ら投資をする事業を運営する場合
・フィリピンと日本の間で取引をするフィリピン企業に勤務する場合
・起業家や投資家に適したビザ |
ポイント：
フィリピンでは就労ビザを取得するだけでは働くことができません。別途、労働雇用省発行の
「外国人雇用許可証（AEP）」の取得が必要です。
一般的な必要書類
パスポート（有効期限6ヶ月以上）
雇用契約書
健康診断書
無犯罪証明書（NBI Clearance）
学歴証明書（英文）
雇用企業の登記書類
その他、ビザの種類に応じた書類
💡 重要ポイント
フィリピンでの就労には「就労ビザ」と「外国人雇用許可証（AEP）」の両方が必要です。通常、雇用主が申請手続きをサポートしてくれますが、取得までには数ヶ月かかることがあるため、早めの準備が重要です。
※ フィリピンにおける外国人就労に関する各種取り決めは、政府の方針により予告なく変更されるケースがございます。
ビザや就労許可（AEPなど）関連の情報につきましては、本記事の内容に依拠せず、渡航前に必ずご自身でフィリピン政府の公式情報源や専門家を通じて最新情報を確認し、計画的かつ主体的に手続きを進めていただくようお願い申し上げます。
🔍 セブ島での仕事の見つけ方
1. 日系企業の現地法人
最も一般的な選択肢です。IT企業、BPO（ビジネス・プロセス・アウトソーシング）、語学学校、飲食業などが多数進出しています。
2. 現地企業
より高い英語力とフィリピン文化への適応力が求められますが、キャリアアップの機会も豊富です。
3. フリーランス・リモートワーク
日本の企業とリモート契約しながらセブ島に滞在する働き方です。ただし、ビザの種類には注意が必要です。
4. 起業
外国人でもフィリピンで会社設立は可能ですが、資本金や株式比率に制限があります。
セブ島で働くメリット
1. 英語環境でスキルアップ
🗣️ フィリピンの職場環境と英語
フィリピンはアジア有数の英語公用語国です。職場で英語でのコミュニケーションが基本となるため、実践的な英語力を磨く絶好の機会があります。
英語で会議、メール、書類作成などの業務を経験
フィリピン人スタッフとの日常会話も英語
多国籍なチーム環境で異文化コミュニケーション力が向上
2. 低い生活コストで質の高い生活
💰 フィリピンでの生活費の目安
生活費は日本の約3分の1〜半分程度です。同じ給与でも、より豊かな生活が可能です。
生活費の目安（月額）
家賃（ワンルーム、好立地）：15,000〜30,000ペソ（約3.5万〜7万円）
食費：15,000〜25,000ペソ（約3.5万〜6万円）
光熱費：3,000〜5,000ペソ（約7,000〜1.2万円）
交通費：3,000〜5,000ペソ（約7,000〜1.2万円）
合計：約8万〜15万円で快適な生活が可能
3. 温暖な気候とリゾート環境
☀️ フィリピンの気候とレジャー
年間平均気温27度の常夏気候です。週末にはビーチやダイビングスポットへ気軽にアクセスできます。
世界的なダイビングスポット「モアルボアル」まで車で2〜3時間
美しいビーチリゾート「マクタン島」は市内から30分
アイランドホッピングなどのアクティビティが豊富
4. キャリアの幅が広がる
🌎 グローバルキャリアの強み
多国籍な環境での勤務経験は、帰国後の転職やキャリアアップにおいて、グローバルキャリアの大きな強みになります。
英語での業務経験
異文化マネジメントスキル
東南アジア市場への理解
海外ネットワークの構築
5. 健康的なライフスタイル
💆♀️ 健康的なライフスタイルと手頃なサービス
セブ島では、日本では高額なサービス（マッサージ、美容など）も手頃な価格で利用できます。温暖な気候と充実したフィットネス環境で、健康的なライフスタイルを維持しやすいのもセブ島の大きな魅力です。
セブ島で働くデメリット
1. 給与水準が日本より低い
💹 セブ島での給与目安と購買力
一般的に、セブ島での給与は日本の60〜80%程度です。
職種別の給与目安（月額）
語学学校スタッフ：60,000〜80,000ペソ（約14万〜19万円）
ITエンジニア：80,000〜150,000ペソ（約19万〜35万円）
マネージャー職：100,000〜200,000ペソ（約23万〜47万円）
ただし、生活コストが低いため、実質的な購買力は日本と同等かそれ以上になることもあります。
2. インフラの不安定さ
⚠️ フィリピンのインフラに関する注意点
フィリピンは発展途上国特有のインフラ問題があります。渡航前に、生活における以下の課題を理解しておくことが重要です。
停電：地域によっては月に数回発生
インターネット：日本ほど高速・安定していない
交通渋滞：朝夕の通勤時間は深刻な渋滞
水道：水圧が弱い、水質が不安定な地域も
3. 医療水準の違い
🏥 医療水準と備えるべき対策
フィリピンの医療水準は、日本と比較すると劣ります。万が一に備え、事前の対策が非常に重要です。
海外旅行保険・医療保険への加入は必須
重大な病気やケガの場合、日本への一時帰国も検討
セブドクターズホスピタルなど、外国人対応可能な病院を事前に把握
4. 言語と文化の壁
🤝 文化・習慣への適応
英語が公用語とはいえ、フィリピン独特の文化や習慣に適応する必要があります。円滑な人間関係のために理解しておきましょう。
フィリピンタイム：時間に対する感覚が日本と異なる
コミュニケーションスタイル：直接的な批判を避け、婉曲的な表現を使う傾向
ビサヤ語：セブではビサヤ語（現地語）も英語と並んで広く使われる
5. キャリアパスの不透明さ
🇯🇵 セブ島勤務経験と日本での評価
セブ島での勤務経験が、日本でどのように評価されるかは帰国後の企業や業界によって異なります。転職を見据えた長期的な視点が必要です。
日本企業への再就職時の評価
年金や社会保障の継続性
長期的なキャリアプランの設計
🎯 セブ島就職に向いている人
以下のような方には、セブ島での就職が特におすすめです。
英語力を実践で磨きたい人
日本の中学校で学ぶ程度の英語力があれば、実践を通じて急速に英語力が身につきます。
グローバルキャリアを目指す人
海外勤務経験と多国籍環境でのマネジメント経験は、将来のキャリアの大きな武器になります。
温暖な気候が好きな人
冬のない常夏の気候で、ストレスの少ない生活を送りたい方に最適です。
挑戦精神がある人
インフラの不安定さなど、不便な点もポジティブに受け止められる柔軟性が重要です。
ワークライフバランスを重視する人
日本のような長時間労働文化は少なく、プライベートの時間を大切にできます。
セブ島就職の準備ステップ
STEP 1
情報収集と自己分析（1〜2ヶ月）
セブ島での仕事や生活について徹底的にリサーチ
自分のスキルとキャリアプランを明確化
語学力の現状把握と必要に応じて学習開始
STEP 2
求人探しと応募（2〜3ヶ月）
求人サイト登録、各社へ求人問合せ
XやFacebookなどのSNSで情報収集
履歴書・職務経歴書の作成
オンライン面接
STEP 3
ビザ申請と渡航準備（1〜3ヶ月）
内定後、雇用主と連携してビザ申請
海外旅行保険・医療保険への加入
住居探し（現地エージェント活用）
日本での各種手続き（住民票、年金など）
STEP 4
渡航と現地生活のスタート
銀行口座開設
携帯電話契約
生活インフラの整備
職場でのオリエンテーション
セブ島での生活を充実させるコツ
🏥 健康管理を最優先に
熱帯気候での生活には、体調管理が欠かせません。以下の点に注意しましょう。
・定期的な運動習慣（手頃なジムを活用）
・水分補給をこまめに
・エアコンと外気温の温度差に注意
・定期的な健康診断
🤝 現地コミュニティに参加
新たな環境での生活を豊かにし、情報を得るためにも、積極的にコミュニティに参加しましょう。
・日本人会やビジネス交流会に参加
・趣味のサークルやスポーツチームに加入
・同僚とのコミュニケーションを大切に
🏖️ 週末のリフレッシュ
常夏のセブ島では、週末のレジャーで心身をリフレッシュすることが可能です。
・ビーチリゾートでのんびり
・アイランドホッピング
・ダイビングやシュノーケリング
・マッサージやスパで疲れを癒す
📚 継続的な学習
セブ島での生活は、自身のスキルや知見を広げる絶好の機会です。自己投資を怠らないようにしましょう。
・英語力のさらなる向上
・ビサヤ語の基礎学習
・業界知識やスキルのアップデート
AHGSで働く魅力
AHGSは、セブ島を拠点にコールセンター、教育、ウェルネスなど多岐にわたる事業を展開する企業グループです。主にコールセンター業務を中心に、日本人スタッフを積極的に採用しています。
AHGSの事業内容
AHGSの特徴
- コールセンター業務を中心とした安定的な雇用機会
- 英語と日本語を使った実践的なビジネス環境
- 日本人とフィリピン人が協働するグローバルチーム
- 多様な事業領域でキャリアの幅が広がる可能性
- セブ島でのビジネス展開のノウハウが学べる
コールセンター業務について
AHGSでは、主に日本企業向けのカスタマーサポート業務を行っています。日本語でのコミュニケーション能力と基礎的な英語力があれば、未経験からでもスタート可能です。
- 日本企業のカスタマーサポート対応
- 製品やサービスに関する問い合わせ対応
- チャット・メール・電話でのサポート業務
- 充実した研修プログラムで未経験者もサポート
AHGSの給与・制度
💰 給与・報酬
月給：6万ペソ～40万ペソ
（約15万6,000円～104万円）
評価・昇給制度
全42職級×7役職の給与テーブルを採用
年4回の査定により、年4回昇給チャンスあり
賞与：13th monthボーナス（フィリピン法定のボーナス制度）
達成金：毎月、成績に応じた達成金を支給
ユニークな報酬制度
社内副業制度：社内ブログ・YouTube・広報などで追加報酬を獲得可能
AHGSマイル制度：独自のポイントシステムで特典と交換可能
💼 サポートと環境
努力が報われる評価制度に加え、生活基盤をサポートする各種制度が充実しています。
ビザサポート
初年度：ビザ費用の半額を会社負担
2年目以降：会社が全額負担！
福利厚生
フィリピン社会保険（Philhealth/SSS）完備
ビザ取得サポート
服装・髪型・ネイル自由（タトゥーOK！）
給与詳細に関する補足
実際の支給はフィリピンペソ（PHP）建て
※日本円換算は1ペソ＝2.6円（2025年11月7日時点のレート）に基づいています
🏋️ 社員特典：HABIT CIRCUITの社割利用
AHGSの社員には、グループ企業で運営するフィットネスジム、HABIT CIRCUITを社割価格で利用できる特典があります。
HABIT CIRCUITとは
HABIT CIRCUITは、セブ島で展開する最新フィットネス施設です。通常月額2,000ペソ（約5,000円）という手頃な価格で、最新のトレーニング機器を提供しています。
パーソナルトレーニングも提供しており、熱帯気候のセブ島で健康的なライフスタイルを維持するのに最適です。
社員特典の内容
通常価格よりさらにお得な社割価格での利用
最新のトレーニング機器を完備
オフィスと同じ商業施設内に位置
仕事後や週末の健康維持に最適
AHGSで働きながら、グループ企業の特典を活用して、仕事もプライベートも充実させることができます。
まとめ：セブ島就職は人生の選択肢
フィリピン・セブ島での就職は、キャリアと人生の両面で大きな可能性を秘めています。
重要なのは、これらのメリット・デメリットを理解した上で、自分のキャリアプランと照らし合わせて判断することです。
セブ島での就職は、単なる「海外で働く」という経験以上のものをもたらしてくれます。異文化での生活、英語でのビジネス経験、そして人生観を変える出会い——これらすべてが、あなたの人生を豊かにする財産となるでしょう。
AHGSでは、セブ島でのグローバルキャリアを目指す皆様をお待ちしています。充実した社員特典とともに、新しいチャレンジを始めてみませんか？
